「もう腰痛にはこりごりだ」
「また今日も腰が痛い…」
そんなふうに、毎日の暮らしの中で腰の痛みに悩まされている人は、本当にたくさんいます。
ぼくは柔道整復師として毎日いろんな人の体に触れ、腰痛に悩む方々と向き合ってきました。
この記事では、たくさんの患者さんを見てきた経験から、腰痛で苦しむあなたにぜひ伝えたいことをまとめてみます。
もしかしたら、これを読んでくれているあなたも、何度も「もう治らないのかな」とがっかりしたことがあるかもしれません。でも、諦めないで大丈夫です。
腰痛と上手に付き合って、少しでも快適に、毎日を明るく過ごせるヒントをお届けします。
毎日の施術で気づくこと。骨盤の歪みは気づかないうちに起きている
柔道整復師という仕事をしていると、日々たくさんの人の体を見て、触って、話を聞きます。
そのなかで、本当に多いのが「骨盤の歪み」による腰痛です。
「骨盤が歪んでるって言われても、ピンと来ないな」と思うかもしれません。
でも実は、長時間のデスクワークや、毎日のちょっとしたクセ——たとえば脚を組んで座るとか、片方の足に重心をかけて立つとか、
そういった習慣が、少しずつ骨盤のバランスを崩してしまうことが多いんです。
最初はほんの小さな違和感から始まります。
「なんだか腰が重い」「立ち上がるときにズキッとする」「長く座っていると痛みが出てくる」
気づけば、それがだんだん強くなり、「慢性的な腰痛」と呼ばれるような状態になってしまう。
でも——
ここからが大事なところ。
実際に施術で骨盤の歪みを整えてあげると、体のバランスが整って、
「腰が楽になりました!」「こんなに動きやすかったんだ」と笑顔になって帰っていく方が本当に多いんです。
歪みを整えると、体も心も軽くなる
体が楽になると、自然と気持ちも前向きになります。
腰の痛みが強いときは、どうしてもイライラしたり、やる気が出なかったり、
「今日もまた痛くなるのかな…」と不安になってしまうこともあると思います。
でも、施術で体のバランスが整うと、不思議と心まで軽くなったという声もよく聞きます。
「腰だけじゃなく、肩こりまで楽になった」
「夜もぐっすり眠れるようになった」
「前よりも活動的に動けるようになった」
そういった変化を、ぼく自身、日々の現場でたくさん目の当たりにしています。
腰痛を治すためには、「痛いところだけ」に注目しがちですが、
実は体全体のバランス——特に骨盤の位置や、姿勢のクセを見直してあげることがとても大切なんです。
「ちょこちょこ治療」の大切さ
ここで、ぜひ伝えたいことがあります。
それは、「たまに痛くなったときだけ治療する」よりも、「保険適用外でちょこちょこ治療を続ける」ことの方が、ずっと効果的だということ。
ぼくの施術を受けている患者さんの中にも、最初は「年に何度か、ギックリ腰のような痛みが出てしまう」という方がたくさんいました。
痛くなったときに慌てて来院し、しばらくすると「また痛くなるまで放っておく」というサイクルを繰り返していたんです。
でも、ちょっとしたきっかけで「月に一度」「2ヶ月に一度」など、
定期的に体のメンテナンスを受けるようになった方々からは、
「ここ数年、腰が痛くて動けなくなることがなくなった」
「仕事も家事も、腰を気にせずできるようになった」といった声をよく聞くようになりました。
これは、特別なことをしているわけではありません。
「ちょこちょこ、こまめに体を整える」という、その積み重ねが大きな変化を生むんです。
一度整った骨盤や姿勢も、毎日の生活の中で少しずつ元に戻ろうとします。
だからこそ、定期的にケアを続けることで、体が「本来の正しい位置」を覚え、
自然と良い状態をキープできるようになるんです。
「昔は年に何度も腰が痛かったのに」——変わった人たちの話
たとえば、こんな患者さんがいました。
「昔は、年に何度も腰が痛くて動けなくなることがあったんです」
「朝起きて、いきなり腰に激痛が走って、仕事に行けなくなったこともあります」
「家事や子育ての途中で、突然腰が抜けそうになって、動くのもつらかった」
そんなふうに話してくれた方が、何人もいます。
でも、その人たちが「ちょこちょこ治療」を続けるようになって、
「最近は腰が痛くなることがほとんどなくなりました」と教えてくれました。
「そういえば、この前ぎっくり腰になるかもと思ったけど、いつの間にか痛みがひどくならずに済んだ」
「昔なら絶対に寝込んでいたような場面でも、今は普通に過ごせる」
そういう体験をした人が、どんどん増えています。
もちろん、すべての腰痛が一度で良くなるわけではありません。
人によって体の状態も、生活環境も違います。
でも、「ちょっとずつ、ケアを続ける」という小さな積み重ねが、
気づけば大きな変化になって返ってくる——それが現場で感じる本当のことです。
施術だけじゃない。日々できる「腰にやさしい習慣」
実は、腰痛を予防するためには、施術だけじゃなくて、
日常のちょっとした習慣を変えていくこともとても大切です。
たとえば——
- 座るときは、できるだけ骨盤を立てて、背もたれにしっかりもたれる
- 足を組まずに、両足を床につけて座る
- 長時間同じ姿勢を続けないように、30分〜1時間ごとに立ち上がって体を動かす
- 片方の肩や腰にばかり負担をかけないように意識する
- 寝るときは、できれば横向きか仰向けで寝るようにする
こういったことを、毎日の生活にちょっとずつ取り入れてみてほしいんです。
腰痛は、「今すぐ何とかしたい」と思う気持ちも強いですが、
根本的には日々の積み重ねが本当に大きな差になっていきます。
まとめ——腰痛とさよならするために大事なこと
腰痛に悩んでいる人へ、柔道整復師として、いちばん伝えたいこと。
「腰痛は、がまんしなくていい」
「痛くなってから慌てて治す」だけじゃなくて、
「普段からちょこちょこ体のケアを続けていく」
それが、腰痛とさよならするための、いちばん近道だと思っています。
もし今、「もう治らないのかも」「どうせまた痛くなる」と感じているなら、
ぜひ今日から、自分の体に少しだけ目を向けてみてください。
- 定期的に体のバランスをチェックする
- 生活の中で腰に負担をかけない工夫をしてみる
- 調子がいい時こそ、ちょっとだけメンテナンス
この3つを意識するだけでも、きっと体は応えてくれます。
あなたが、もっと快適に、もっと明るい毎日を送れるように。
そのお手伝いをするのが、ぼくたち柔道整復師の役割だと思っています。
腰痛に悩むすべての人が、少しでも「楽になった」と感じてもらえますように。
「さよなら腰痛」が、あなたの毎日に届きますように。